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  1. http://www.4gamer.net/games/183/G018303/20120920045/ 2012年9月20日,ソニーは東京ゲームショウ2012の「センス・オブ・ワンダーナイトプレゼンツ ヘッドマウントディスプレイ没入快感研究所 Powered by Sony」ブースにて,東京ゲームショウ限定仕様のヘッドマウントディスプレイ「PROTOTYPE-SR」を使った仮想現実の公開体験実験会を開催している。  すでにお伝えしているように,一般参加者から選ばれた44名も体験可能(※受付は締め切り済み)なイベントなのだが,それに先だって報道関係者向けの説明会が行われたので,その模様をお伝えしよう。  なお,情報の性質上ネタバレがあるので,体験会に当選した44名の方は,できればこの先は読まないほが楽しめるはずだ。この点はご注意を。 PROTOTYPE-SR。HMZ-T2の“先端”に埋め込まれた丸い部分がライブカメラ,その下,ヘッドマウントディスプレイの底面部に取り付けられている四角い箱がヘッドトラッキングセンサーだ  実験の内容を軽く説明しておこう。実験会場となるのはブース内に設けられた真っ白い部屋だ。そこに椅子が置かれ,被験者はそこに座り,ヘッドマウントディスプレイをかけて映像を視聴することになる。  ここで使われるヘッドマウントディスプレイは,ソニーの新製品「HMZ-T2」をベースに特殊な改造を施されたもの。ライブカメラによって外の様子を見ることができるほか,ヘッドトラッキングセンサーによって,頭の動きに合わせて視界を巡らせることができる仕様になっている。これを使うとどのような体験ができるのだろうか。 説明会で流れたPROTOTYPE-SRの紹介ビデオ 体験ブース内の様子と体験者視点の風景 サイバーコネクトツー代表取締役社長 松山 洋氏  公開実験第1号として登場したのは,.hack(ドットハック)シリーズなどの開発で知られる独立系デベロッパ,サイバーコネクトツーで代表取締役社長を務める松山 洋氏だった。  実験場の外では,松山氏が見ている立体視映像(の平面視版)と,室内における松山氏の様子とが映されており,松山氏がどんな映像を見ていて,かつ,氏がどんな反応をとっているがか確認できるようになっている。そして,報道陣はそれらを見るという形で説明会は進んでいく。 実験の紹介ムービーより  もう一度繰り返すが,以下,100%ネタバレ情報なので,体験予定の人は読まないように願いたい。  というわけでブースで公開されていた実験風景の映像では,まず女性係員の指示でヘッドマウントディスプレイの設定を行う松山氏の様子が映され,映像コンテンツとして映画「バイオハザードV トリビューション」のプロモーションムービーが流された。これ自体は,最近テレビなどでもよく放映されているものと同じ――ただし立体視映像になっている――である。 松山氏がヘッドマウントディスプレイの調整を行っているところ(※左はその直前)。大きな画面がヘッドマウントディスプレイに映っている映像,右下の小さな画面が松山氏と室内の様子を捉えた映像だ そしてバイオハザードV トリビューションのPVが流された  ムービーが終わると,女性係員が再び登場(※ただしこの係員は,松山氏のいる室内にはおらず,映像の中にしか映っていない)。そのまま案内を続けていくのだが,ふとそこで室内の照明が点滅。女性係員が苦しげにうずくまったかと思うと,次の瞬間,ゾンビの姿になって襲いかかってくるといった展開だ。 体験者にいきなりゾンビが襲いかかってくる  松山氏の見ている映像と,氏のいる室内を両方見られる筆者からは,最初は平然としていた松山氏が,さすがにこのときばかりは身をかばうように避けていたのが確認できた。  そのあとも,実際の映像と事前に作成された映像を混ぜつつ松山氏を翻弄。最後に,バイオリニストの宮本笑里さんによるバイオリン演奏の模様が流された。これは事前撮影による(松山氏にとっては)バーチャルな映像だ。右にいたと思った人が,ふっと左側に移動したり,部屋中に風船が降ってきたりとさまざまな演出が凝らされていた。 現れた美人バイオリニストには「一瞬で恋をする」と松山氏。姿が急に消えたり,さまざまな演出が施されていた  一連の体験後に松山氏の感想を聞くと,「これは凄い」とかなり興奮気味に語っていた。  松山氏の見ていた映像は,ライブカメラから撮影された室内の映像と,「被験者が実験室の椅子に座ったとき」を見立てて設置したパノラマカメラによって,事前に室内で撮影されていた映像,そしてその加工品である合成映像だ。リアルな映像と加工された映像とをシームレスに切り替えることで,現実と仮想現実の境界を曖昧にしてみようというのが,この実験の趣旨である。  その効果は絶大だったようだが,言葉で説明するのは難しいようで,松山氏は「ジョジョの『キング・クリムゾン』のスタンドは,実際に体験するとこんな感じなのだということが実感できた」と,ちょっと分かりにくいかもしれない表現で体験内容を語っていた。  ソニーの開発者に「絶対,キング・クリムゾンをイメージして作ったでしょ」と問いかけていたのに対し,開発者のほうでもおおむね肯定していたので,『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドを表現しうる手法が確立できたと言っていいのかもしれない(?)。  とにかく,  「これは実際に体験しないと絶対に分からない」 と,松山氏がかなり興奮気味に述べていたのが印象的だった。  実際の体験内容そのものとは異なるのだが,体験時の様子を直撮りしておいたので,その一部を見て想像を巡らせてみてほしい。 TGS 2012におけるヘッドマウントディスプレイ「PROTOTYPE-SR」体験風景  松山氏は,.hackシリーズで近未来のガジェットを多く扱うなど,ヘッドマウントディスプレイといったガジェットについてはかなり詳しいようで,昔発売されたソニーのグラストロンをはじめ,昨年発売された「HMZ-T1」も当然のように購入して使用していたという。  2002年に発売された.hackでは,近未来ということで2010年が舞台として設定されていたわけだが(※当時は10年も続くとは思っていなかったそうだ),2011年に発売されたHMZ-T1や,今回のPROTOTYPE-SRについては,想像以上のペースでハードウェアが進化していると,驚きをもって語っていた。これまでのゲーム機は,出力がテレビやディスプレイの画面に制限されていたのだが,このような新体験ができるデバイスが登場することで,ゲーム自体の表現力や表現手法も大きく変わってくる。.hackの世界もそう遠くない将来に実現されるのではないか,というわけである。  クリエイターとして刺激される部分も大きかったようで,松山氏は早くもこのようなデバイスを使うとどのような表現ができるかなどについて思いをめぐらせているようだった。表現方法としては,現実の中で少しだけ嘘をつくと非常に効果的なので,実際,氏も「どのタイミングでだましてやろうか」と創作意欲を燃やしていたのが印象的だ。本物の「The World」を体験できるようになる日は近いかもしれない。  なお,今回使用されたPROTOTYPE-SRは,あくまでも今回の実験限定の試作品であって,具体的な発売予定などは一切ないとのこと。  ただし,今回のフィードバックをもとにして,ヘッドマウントディスプレイの今後の展開について検討していくとのことなので,没入型ゲームデバイスとしての可能性をぜひとも継続して突き詰めていってもらいたいものである。
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