ZERO's Trajectory

[Erroneous]

In June 2013, a blogger posted an article about the 10th anniversary of .hack//ZERO light novel. They go on to discuss the .hack//The World Vol. 2 and Vol. 3 magazine interview with Kazunori Ito and Michiko Yokote. Where Ito originally laid out the plan of the 3 volume manga and Yokote would write the story. However in the end as we all know, volumes 2 and 3 never did happen.

Volume 2 of .hack//ZERO would have been named Mind Guage, whereas volume 1 was called Phantom Pain. Unfortunately volume 3 never had a title publicly announced. Volume 1 was released June 2003, volume 2 was planned for September 2003.

The article can be read here: http://blog.livedoor.jp/silver_1101/archives/51859566.html

Quote

祝！.hack//ZERO刊行10周年！！

というわけでこれまでのZEROの歴史を振り返ってみよう！

2003年6月に発売された.hack//ZERO Vol.1ファントム・ペインは.hack//SIGNから.hack//感染拡大Vol.1の間に起こった事件を描いた作品で、全3巻に渡って刊行する予定でした。

当初の予定では6月に第一巻、9月に第二巻、12月に第三巻を発売し年内に完結する予定でしたが、第二巻「.hack//ZERO Vol.2 マインド・ゲージ」は角川書店ホームページの発売予定表に一度は載ったものの告知なしで予定表から削除され、事実上の発売延期に。
上の画像は雑誌「.hack//TheWorld Vol.2」のスタッフ座談会の物。一巻から既に延期しそうな雰囲気だったことが語られてます。

なお、この座談会では作者の横手氏は元々SIGNのノベライズを書こうとしていたところぴろし社長から止められて社長が温めていたZEROの企画を渡されたことを明かしています。更に社長だけなく.hackシリーズの脚本担当伊藤氏もZEROのストーリーのネタを用意していたことも。
この座談会を見ると横手氏はあくまでノベライズ担当者であり原作を作っていたのは社長や伊藤さんであることが読み取れますね。

その後何度か発売予定表に載るも、最初の時と同じように告知なしの削除が繰り返され、第一巻の発売からおよそ一年後に発売された雑誌「.hack//TheWorld Vol.3」にてスタッフ座談会から横手氏が消え、居ないことをネタにされていました（延期の理由等の説明はなし）

ちなみに当時の角川のHPに記載されていた第二巻「マインド・ケージ」のあらすじは以下の通り

「異形のＰＣソラと関わり続けるために、アウラを守るカール。しかし、その関係も長くは続かなかった。全てを投げ出してしまったカールは再び「The World」で闘うことが出来るのか。.hack//の謎に迫るシリーズ第２弾。」

そして第二巻の情報が来ぬままそこから更に1年が経過し、.hack//2ndシーズンタイトルである「.hack//G.U.」が発表。1stシーズンと同じくゲーム、アニメ、コミック、小説と展開していきましたが残念ながらZEROの情報はなし。

この2ndシーズンが進行している中、ZEROの第二巻が出ない理由として「G.U.のネタバレが含まれているから」「.hackの核心に触れてしまうので出せなくなった」などの噂がファンの間で流れました。

今思えばG.U.の主役のハセヲがZEROのもう一人の主役楚良と同一人物であることがバレてしまうから等の理由が考えられますが、G.U.完結から既に5年以上経っているのに出ないということは殆ど関係なかったようです。

ここまで情報がないと黒歴史入りしてなかったことにされてしまったのでは？と思い始める人も居ましたが、ZERO一巻については2ndシーズン進行中も普通に増刷がされていましたし、コミックに入っている広告のチラシでもZERO一巻について普通に記載されていました。

何の音沙汰がないまま第一巻の発売から5年以上経過し、.hack//3rdシーズンタイトルである「.hack//Link」が発表。
（Link発表時点で出ていた）.hackシリーズの全タイトルの物語を収録するということで、ZEROの存在について危ぶまれましたがシリーズタイトルの一覧にはしっかりとZEROの名前が。

そして発売前の雑誌情報からZEROのストーリーの収録が確定。さらにカールやアルフといったZEROのキャラクターに音声が付く（しかも声優は今までの作品に出演していた人の使い回しではない。カールはチムニ、アルフはカホと一人二役になっていましたがチムニもカホもLinkまで声なしだったキャラ）

ZERO本編の続編が絶望視されている中、これでZEROの続きが分かるぞ！と沸き立つファンでしたが、実際に収録されていたのは思いっきりダイジェストなストーリー。
元々ZEROは無印の前で、主要人物が全員未帰還者になるバッドエンドということは第一巻発売時点で判明していたことなのですがLinkでやったのはそれ＋カールとアルフが和解する後日談だけ。

LinkのアレはZEROのような何かだ。やっぱり必要なのは小説の本編だ。
と、ファンの間で叫ばれる中（ちなみに同時に収録されたチャップチョップ事件もファンの間で似たようなことが言われてるよ）、ついにぴろし社長が動き出す……

Link発売の半年前に発表・販売された「.hack//G.U.完全設定資料集BLACK」の松山洋一万文字手記にて、G.U.が企画された当時の手記を振り返るというカタチで、ZEROの刊行前の手記が記載。
公式のインタビュー等でも一切話題に上がらなくなり、タブーになっているのではないかと思われたZEROについて突如触れ、完全設定資料集の次巻にてZEROの真相について語ると書き残し終わり。

この後にLinkでのZEROストーリーの収録が確定したので、「横手氏に逃げられたからLinkで補完してね」みたいなことが書かれるのではと予想されていましたが実際のゲーム内容はお察しだったので事の真相についての言明が求められていました。

そしてLink発売から二ヶ月後、イベントで先行販売された「.hack//G.U.完全設定資料集WHITE」にて前巻の告知通り一万文字手記にてZEROの真相が明らかに。

要約していくと

・ZERO本編については著者である横手氏の手に委ねている。
・語られることのなかった物語を全て納めるというプロジェクトであるLinkにはZEROの物語が収録されていたがそれは横手氏が書いていた小説の.hack//ZEROではない。
・少なくとも自分は小説.hack//ZEROを再び動かそうとしている。
・それも含めて.hack//3rdシーズンプロジェクトである。
・ZEROの企画はもともと自分が書いたもの
・どうなるのかはもうじき答えがでるのでしばらく付き合って欲しい。

と、告げられてから三年が経ちました。あれ？

ちなみにここでZEROについて今まで触れられてなかった新しい設定が

・.hack//SIGNから.hack//感染拡大Vol.1に繋がる物語
・徳岡の娘カールの物語
・スケィス＝楚良の物語
・6人の意識不明者の物語

までは第一巻の時点で判明していたことですがここから更に

・ミアとなったマハがエルクと出会う物語
・黄昏の書が生成される物語

という設定が追加。（あとアウラがサラサラストレートになる物語とか）
特にミアとエルクについては第一巻の時点では全く触れられてなかったので興味深いですね。

この他にもLinkにて.hack//ZEROのスケィスはスケィスゼロというゲームに出てくるZEROとは異なる存在で、このスケィスゼロが8つに分かれることで八相が誕生したという設定も明らかにされました。

色々出てはいるけど肝心の本編が……

10年経っても次巻が出ないという大台に乗ったZEROですが
続編の可能性が示されてから早3年。
3年と言ったら.hackだと新シリーズが始まってしまうくらいのペースですが
果たして続編が出る可能性は本当にあるのやら。
資料集で言明してしまった以上、いい加減何らかのアクションが欲しいところであります。